自分で登記申請をしてきた【不動産の所有権移転登記】

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1年ぶりに自分で不動産の登記申請を行ってきた。

不動産登記といっても種類は沢山ある。住所変更登記、所有権の保存登記や移転登記、抵当権設定登記、表題変更登記などなど。

贈与や相続、売買によって所有権を移転する場合には、法務局にて所有権の移転登記を行う必要がある。

今回自分で行った登記申請は、不動産売買による所有権移転登記

田舎の物件を不動産会社挟まずに売主から直接購入したのだ。

静岡県の物件
東京から車を走らせて約3時間の場所

売買によって不動産の所有権を僕に移転させるために、法務局に所有権の移転登記申請をしてきた


まあ、住所変更の登記や相続・贈与による移転登記だと、自分で申請する人は多いだろう。

でも、不動産売買で所有権の移転登記を自分達で申請する人は少ない。

何故なら、殆どのケースにおいて、不動産会社や銀行が買主自身で移転登記の申請することを認めてくれるはずないから。

僕も、東京で不動産を購入するときは、付き合いがある司法書士に依頼してる。

今回は、売主と僕(買主)の2人のみで直接取引を行っていたので、売主の同意を得て、司法書士に依頼せずに、僕が法務局に行って登記申請を行うことになった。

それに、今回購入した物件の地域(静岡県)で懇意にしている司法書士はいない。

わざわざ、インターネットで司法書士を探すのも面倒だし。

司法書士がいたらいたで、決済の日時を司法書士のスケジュールにも合わせないといけなくなるし。

司法書士に支払う報酬も、もったいない

今付き合いがある司法書士に依頼するとしたら、遠方なので司法書士報酬を15万円ぐらい払うことになる。

静岡県で安く対応してくれる司法書士を探しても、司法書士の報酬だけで5万円から10万円はかかるだろう。


だったら、自分で申請をしようと思ったのだ。

というわけで、登記申請書・登記原因証明情報・委任状は自分で作成

作成といっても、登記申請書等のひな形などはインターネットでも沢山公開されてますからね。ネット上でそれらをダウンロードして、編集すればいいだけ。

不安な人は事前に法務局に行って、チェックしてもらえばいい。

法務局では登記の相談も受け付けている。基本的には法務局での登記相談は予約制だから、事前に電話予約をしておいたほうが良い。

でも、予約してなくても、相談を受け付けてくれることが多かった。窓口が混んでなければね。

法務局に相談に行く際には、ある程度の下書きや必要書類を準備した上で、行ったほうが良いだろう。そうしたら、訂正箇所などをわかりやすく教えてくれるから。登録免許税の計算が合ってるかどうかもチェックしてくれる。

不動産売買で所有権移転登記を申請する際の必要書類はそんなに多くない。

【買主の必要書類】

  • 住民票(コンビニで取得したものでもOK)

売主の必要書類】

  • 印鑑証明書 原本(3か月以内のもの)
  • 登記識別情報通知(権利証)
  • 固定資産評価証明書 原本

【その他の必要書類】

  • 登記申請書
  • 登記原因証明情報
  • 委任状

個人(素人)が申請する分には、法務局の人の対応もやさしいと思う。申請後に間違ってた部分があったとしても、捨印がおされていれば、わざわざ出向かなくても法務局にて修正してくれることもある。

今回は、1年前に自分で登記申請を行っていたので、そのときの申請書類を活用しただけだ。

登記申請書類などの日付や不動産の表示、義務者と権利者、課税価格と登録免許税などを編集するだけで、あっさり登記申請書等の作成は完了した。

登記申請書等の作成時間は約10分ですんだ。

一般の司法書士に依頼していれば、おそらく15万円から20万円かかっていただろう。

それを自分で行うだけで、登記申請書に貼る印紙代3万円弱(登録免許税)ですんだ。

約10万円から15万円の節約になるのだから、めっちゃ得した気分だ。

一般的には、所有権移転の登記費用は買主負担となる。

なので、個人間で売買する場合、不動産会社が仲介で挟まないのであれば、自分たちで登記申請を行っても良いだろう。

たとえば、隣地間や家族間の売買とかね。

そっちのほうが売主、買主ともに得するよね。

売主と買主が赤の他人同士である場合には、一緒に法務局に行く方が安心だけど。

印鑑証明書や権利証(登記識別情報)を預けるとなると、売主も不安になるかもしれないし。

買主からしたら、印鑑証明書や身分証が本物かどうか不安になるかもしれないし。


自分で登記申請を行うメリットは費用だけではない。

登記完了証、登記識別情報、原本還付書類がはやく手元に戻ってくる。

司法書士に依頼すれば、上記書類が手元にくるまでに2週間から3週間かかることもある。

司法書士が忙しいと法務局に上記書類をとりにいくのも遅れるだろうからね。

いつも依頼してる司法書士の先生は、1カ月後に登記完了証等を返送してくることもあるもん。仕事が遅すぎてたまにイラっとするけど。まあ、司法書士報酬は安くやってもらってるので仕方がない。


ちなみに今回の物件は、12月11日に申請して、12月13日の午後に完了予定だ。

法務局に直接取りに行けば2日後には登記完了証等を受け取れるのだ。

ただ、わざわざ東京から静岡の法務局まで行くのは面倒なので、返信用封筒(書留・本人限定郵便の切手も貼る)も一緒に提出している。法務局から直接、僕の自宅に送られてくる予定。

まあ、でも、やっぱり、家族間や知人間売買で信用できる取引相手でなければ、司法書士に依頼したほうがいいよね。

それに今回の売買した物件は、二束三文だったからこそ良かったけど。

価格は〇万円だもの。

セキスイの事件もあったことだし。素人が偽造した証明書などを見破れるはずがない。

高額な物件の売買だと、やっぱり司法書士に依頼したほうが安心だと思う。


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